書店員の仕事

本を売る

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書店員の仕事内容は、本を売ることです。
本に携わる仕事はいろいろあります。
たとえば、作家や編集者、印刷する人などなど。

デザインをする人や本を書店に販売する業者も、本に関わるお仕事の一つです。
そこで、本に関わる仕事の中でも「本を売る」お仕事をしているのが、書店員です。
本が流通するうえで、最後に関わる人物であり、読者の方と直接会うことになるので、本の売れ行きを左右する立場でもあります。

本は、読む前は「どんな内容が書かれているのか」なんてわかりません。
本屋さんへ来る方は、ほしい本が決まっている方もいれば、週に1度訪れて気になる本を買っていくという方もいます。

そこで、気ままにフラっと書店を訪れ、本を買っていく方は、「どこに並んでいるか」「どんな本が欲しいのか」など書店の中での行動によって、買う本を決めます。
書店員は、その購買意欲を持たせるための工夫を凝らす存在でもあります。

たとえば、書店によって仕事内容は変わってきますが、本のはたきがけや陳列、新刊を並べたり人気商品の在庫確認をしたり。
伝達事項の確認を行って、お客様が来店されたらレジや案内、本棚の整理やPOP作成などを行います。

書店が閉店後には、レジの集計をします。
小説やコミックなどはレジでお渡しする際に、ビニール掛けをします。
雑誌の場合だと付録の挟み込みという作業もあります。

書店員が行う行動によって、お客様が購買意欲を失うかもしれません。
ですが、書店員の行動一つで、買いたいという衝動にもかられるかもしれません。

書店員の行動一つで本が売れたお話

ベストセラー作品である、「思考の整理学」という本は20年以上前に刊行されました。
当時は人気があったものの、今ではあまり売れない本です。

そんな本に再びブームが訪れました。
というのも、ある書店員の一人がこんなPOPを作成したのです。

「もっと若い時に読んでいれば良かった」と。
そのキャッチコピーによって、若い世代からご年配の方まで多くの方が購入し、再度ベストセラー作品となりました。

どんなキャッチコピーをつけるか?陳列の仕方、並べる場所など。
書店員の行動や言動一つで、本の売れ行きは何万冊も違ってくるのです。

基本となるレジ作業

書店へ行くと、書店員さんはほぼレジにいることが多いイメージでしょう。
というのも、今ではパソコン1台あれば陳列している場所や在庫状況、刊行状況の確認などができるようになったからです。

レジでは、カバー掛けやしおりの挟みこみ、ふろくを入れるなどの作業があります。
だから、書店員は基本的に常にレジにいなければいけないのです。

プロの方ともなると、お客様に「○○はどこですか?」と聞かれても、いちいちパソコンを確認することなくご案内することができます。
場所がわからない場合は棚番号をパソコンで確認します。
足が不自由なお客様やご年配の方が来られた際には、目的の本を取りに行ってあげたりします。

電話対応や、時にラッピング掛けなどの作業もあります。
女性が向いているお仕事のように思われますが、男性でも書店員として働く方はたくさんいます。

また、本を売ると言っても、真面目な人しかできないお仕事ではありません。
日本人はだれでも、外見でイメージを持ちますが、外見が不真面目だからと言って採用されないなんてことはありません。

書店員では服装や髪形も自由でしょうし、静かな環境で自分らしく働きたい方にはおすすめです。
また、小説家を目指していた方の多くが書店員として働いたという経歴を持っています。
やはり、本関係で働きたいという方は本に囲まれて働くのが、一番性に合っているのかもしれませんね。