今際の国のアリス:レビュー

普通の高校生が不思議なげぇむに巻き込まれる

主人公の男子高校生、有栖良平は、友人である苅部や張太と共に、夜の街をぶらついていました。
それぞれに悩みを抱えて、それぞれの思いを共有しあい、やりきれない日常を嘆きあっていた彼ら。
通常の高校生と何ら変わらない日々を送っていたはずでしたが、その夜に街が巨大な花火に包まれ、彼らの日常は終わってしまいます。

強制的に巻き込まれる「げぇむ」。
一歩間違えると死が訪れるその理不尽なげぇむに強制参加させられる形になることで、有栖の隠された能力が目を覚ましていくのです。

今際の国のアリスとはどんな話?

今際の国のアリスは、小学館から発行されている、全18巻のコミックスで、サバイバルサスペンスとして知られているコミックスとして知られています。
小学館から発売をされているコミックスの為、殺伐として描写などは抑えめで、いわゆる暴力性が高いシーンは少ない分、そういうシーンが苦手な人でも読みやすいサバイバルサスペンスと言えます。
ですがサバイバルサスペンスに必要なスリリングさや恐怖などはしっかりと残されているため、グロシーンは苦手でも、スリルを味わいたいという方には、ピッタリの作品と言えるでしょう。

今際の国のアリスを読んだ感想

正直、自分はグロイ系統が苦手なので、今際の国のアリスも最初は怖くて手を出せずにいたのですが、最終巻のレビューの高さに驚き、思わず購入。
恐る恐るのぞいてみたら、グロ要素はそこまでないものの、自分が求めていたスリリングさはしっかりと描写があったため、ドキドキハラハラしながら楽しく読めました!
そういった怖さももちろん、人間同士の怖さもしっかりと描かれている点が、ポイントがめちゃくちゃ高い点だと言えます。

今際の国のアリスってネーミング的に、不思議の国のアリスと何か関係があるのかと思いきや…。
登場人物の名前からして、やっぱり関係がありましたね。

というか、最終巻の衝撃の展開がいまだに鳥肌物で…。
ネタバレを防ぎたいのでここでは言えませんが、最終巻を読み終わった後は、余りのショックさに、その日の夜、ぜんぜん寝れなかったです。
でも、今までの話が全部綺麗に回収されてて、見事に終わってるなぁと思いつつ、読み終わった後、ついついこの世界から抜け出せずにいました。

げぇむで提示される課題がいちいち理不尽すぎて、自分がもし登場人物だったら、間違いなくすぐに死んでるだろうな、と思ったり…。
世界観がリアルではないはずなのに、なぜか自分がその場に居たらどうなってるだろうと考えてしまうほど、感情移入をしやすいコミックスでした。
一度読み終わった後も、もう一回最初から読みたくなってしまう漫画です。
読むたびに引き込まれてしまう迫力がありおすすめですよ。