『村上春樹』(むらかみはるき)

海外でも有名

村上春樹の名を知らない方はほぼいないのではないでしょうか。
今では子供でも知っている名作家です。

アメリカ文学の翻訳家でもあり、日本の小説家でもあります。
デビュー後すぐ人気作家となり、現在も様々な作品を手掛けていますが、村上春樹は創作活動と並行して翻訳を行っています。

翻訳は、海外の作者の小説を翻訳し手掛けていますが、彼は小説活動と翻訳を交互に行い、どちらでも成功した人物です。
多彩な小説家であり、海外でも有名な人物です。

村上春樹の代表作品

村上春樹の作品が好きなファンを、「ハルキスト」と呼ばれているそうなのですが、そんなハルキストがおすすめする作品といえば。
「ノルウェイの森」でしょう。

超ベストセラーの作品で、村上春樹の代表作だと言っても過言ではありません。
村上春樹唯一の、リアリズム小説です。

幻想的で、恋愛小説としても読めるものの、これは読み終わるのが惜しくなるような作品です。
他にも、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」や「ねじまき鳥クロニクル」も有名です。

賛否両論ありますが、村上春樹の作品を初めて読む方には、「ノルウェイの森」はおすすめできません。
正直、村上春樹さんの作風を知っていて、村上春樹さん自身に理解がある方にとっては面白いと感じる作品です。

それよりも、「風の歌を聴け」という作品をおすすめします。
村上春樹のデビュー作品ですが、これを読まずしてハルキストは語れません。

文庫では150ページほどの作品ですので、すぐに読むことができるでしょう。
世界観が苦手な人も多いですが、村上春樹の世界観にワクワクする方には一生心に残る作品となるはずです。

他にも、「ダンス・ダンス・ダンス」も中々良い味を出しています。
ミステリーの要素があるので、村上春樹を知らない方でも楽しめる作品です。

物語の展開が早く、読んでいて飽きません。
すぐに読み終わって物足りないと感じるかもしれません。
初心者が読むべき、代表作です。

作者の生い立ち

村上春樹は1949年生まれで、京都府京都市伏見区生まれです。
父は教師で、幼い頃に兵庫県に転居しています。

関西弁を使って暮らしてきたものの、両親ともに国語の教師なこともあり、本好きな親の影響を受け、標準語も話していたそうです。
両親が日本文学について話すのにうんざりして、大学はは欧米翻訳文学に変えたのだとか。
10代のころは親が購読していた河出書房の「世界文学全集」を読んだりして過ごしたと言われています。

1年の浪人生活を過ごし、1968年早稲田大学第一文学部に入学しています。
ですが、映画脚本家を目指してシナリオ執筆を行い、大学へはほとんど行かずに新宿でアルバイトをしていたのだとか。
1971年に学生結婚をへて、大学在学中にジャズ喫茶を開店。

まさに怒涛の大学生活を過ごしてきた村上春樹が、小説家としてデビューするのは1978年のことです。
プロ野球開幕戦を観戦中に、小説を書くことを思いついてジャズ喫茶を経営しながらキッチンテーブルで書き続けたそうです。