魔法使いの嫁:レビュー

人外と少女のファンタジー!

「魔法使いの嫁」はファンタジー好きな方におすすめの作品。
「今日少女は、人外の魔法使いの嫁になる」をキャッチコピーとして、かなり人気作品んとなったヤマザキコレの作品。

幼いころから超自然の存在を目の当たりにしていた主人公は、周囲から浮いた存在となり、父は行方不明、母は主人公の目の前で死んでしまいます。
独り身となり、親戚からも世話を放棄され15歳の少女は自分自身を裏のオークションに出品します。

そこで少女を買ったのは、山羊の頭蓋骨の頭部を持つ、人ではない魔法使い。
弟子にするために、そして嫁にするために買ったという人外の魔法使いと、少女との物語です。

初見の方は「何このファンタジー?」と思われるかもしれません。
ですが、中身は非常に濃く、世界の美しさや双方の思いやりの心など。
物語の世界に浸ってしまうような要因がたくさんあります。

レビュー(ネタバレ含む)

1巻では、結婚云々と言う話はあまり出てきません。
むしろ、主人公がいかに珍しい存在なのか。
そして、その少女を買ったものの、家族として迎え入れた人外に心通わせていく主人公が描かれています。
イギリスが舞台となっていますが、イギリスには今でも魔法や魔女、妖精などを信じている方がたくさんいます。

世界観としては、ファンタジーすぎてついていけないという方も多いでしょう。
少女はとても可愛らしい、ですが対する人外は頭蓋骨の頭を持っているので、そのギャップが好きな方と嫌いな方、正反対に分かれるのではないでしょうか。

主人公は本当に可愛く、その心情が笑顔、涙、表情と共に伺えます。
1巻では「嫁にする」という発言をしていますが、二人の関係はどうなっていくのか、楽しみですね。
ちょっと悲しくて、優しくて、素敵なお話だと思います。
これからも追い掛けていきたい作品だなと思いました。