キングダム:レビュー

キングダムはどんな作品?

舞台は、中国の春秋時代。500年の大戦争時代の中生まれた少年、信が、世界初の中国統一を目指す物語。
2013年の第17回、手塚治虫文化相マンガ大賞を受賞した作品として知られているこちらのキングダム。

強烈な戦乱の世を生きる信の姿に魅了される人や、取り扱われるテーマとしては非常に珍しい、春秋時代が描かれている点が、人々を魅了してやまない作品として知られています。
また、歴史背景もしっかりとリサーチされ、史実に基づいた描写がされている点や、キャラクター一人一人の性格描写、背景描写がきちんとされているため、感情移入をしながら歴史を学んでいくことが出来る点も、人気が高い理由と言えるでしょう。

キングダムの感想

三国志のさらに前である、春秋時代という、ちょっとマニアックに感じる時代のことを、私は全く知らなかったのですが…。
時代背景をよく知らない私でも、すんなりと世界観に入り込むことが出来る作品でした。
三国志は小説とかで読んだことがあったんですが、春秋時代って言葉自体初めて聞いたもので、どんなものかと思っていたのですが、頭脳戦が繰り広げられている所とか、めちゃくちゃ胸熱で、正直トリ肌物でした。

まぁ、所々現実離れしたわざとか出てくるので、ファンタジー要素がちょっと強いかなぁとは思うのですが、それはそれでご愛敬ってやつですかね。
ガリガリの信が、なぜか敵を鎧ごと真っ二つにしたりという秘められた(?)力を発揮した所も、リアリティにはちょっと欠けて入るかなとも感じます。
自分的にはそういう点も踏まえて楽しく読むことが出来たのですが、せっかく史実に踏まえてやっているんだから、そこら辺ももう少しリアリティがある感じでも良かったのでは?という気はしますね。

春秋時代をしっかりと学ぶことが出来る、教材としても使えるんじゃないかな~とも思ったのですが、途中結構激しい性描写があったりすることを考えると、全年齢対象ではないですね…。
ヤング向け作品としては、かなり秀逸な教材として使えると思います!

キャラクターが魅力的

あと、出てくるキャラクターがみんなかなり魅力的なのも良い!
おっさん系が多いんだけど、それぞれ信念があったり、見た目に華があったり、芯の強さを持っていたりと、それぞれのキャラクターが皆それぞれの特性があるところも、作品の魅力と言えるかもしれませんね。

自分的にはやっぱり信が一番好きなんだけど、人気的には漂の人気が高いみたいです。
どのキャラが好きか論争で、結構揉めることもあるみたいですが…
キャラクターが魅力的な証拠ですね!
キングダム春秋時代のことも勉強になり、エンターテインメントとしても楽しく読み進めることが出来る作品でした!